第11回 拡大教科書の在り方に関する公開シンポジウム

合理的配慮としてのデジタル教科書の活用

中野 泰志(慶應義塾大学)


 我々は、弱視児童生徒用の拡大教科書に関する取り組みの一貫として、拡大教科書の問題点である可搬性・操作性を向上させることを目的にデジタル教科書に関する取り組みを行ってきました。例えば、教科書デジタルデータが拡大教科書と同等に利用可能かどうかに関する実践的研究や視覚障害のある児童生徒が授業場面で有効活用できる教科書・教材等閲覧アプリ「UDブラウザ」の開発研究等を実施してきました。その結果、全国の盲学校等で活用実践も広がりつつあります。また、デジタル教科書やタブレット端末を使うことで、より質の高い配慮を合理的に提供しようという試みもスタートしています。

 本シンポジウムでは、合理的配慮としての教科書デジタルデータの活用をテーマに、海外の取り組みを紹介する基調講演や効果的な教材等の作成方法を学ぶためのワークショップを実施します。ワークショップでは、5月にリリース予定の最新版の「UDブラウザ」の体験会も実施いたしますので、ぜひ、多くの方にご参加いただきたいと思います。


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